世田谷区で税理士を選ぶポイント

税務

本記事は、世田谷区で税理士を探されている方に対して、税理士が対応しているサービス、税理士の費用・相場感、顧客が抱える課題、税理士を選ぶポイント、について記載をしていきます。

本記事を読んでいただくことで、特にこれまで税理士と契約をされてこなかった方が、税理士のサービス対応範囲を踏まえて、どのような税理士であれば自分に適しているかを判断ができるようになり、適切な税理士探しができるようになります。

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世田谷区における税理士の対応地域

世田谷区には多くの税理士が所属しているため、基本的には世田谷区のどの地域であったとしても税理士のサービスを受けることが可能です。その他周辺のエリアも対応可能な税理士が多く、例えば東京都目黒区、渋谷区、中野区、新宿区・杉並区・港区・千代田区・品川区・中央区・大田区など、東京23区や、都内近郊(千葉、神奈川、埼玉など)も対応可能エリアに入ってくることが多いです。

世田谷区の税理士が提供するサービス内容

そもそも税理士と契約することによって、世田谷区で税理士を探されている方々は、どのようなサービスを受けることができるのでしょうか?

確定申告・税務顧問・記帳サービス

まずは確定申告です。これは、原則年1回、税務署へ提出する税額を計算した書類になります。個人で開業されている方含めて提出が必要になります。税理士と聞くとまずはこの確定申告の代行を想像される方が多いのではないかと思います。確定申告は確定申告書類を作成するのみならず、その土台となる帳簿の作成や年間の数字結果を示した貸借対照表や損益計算書(併せて決算書)を作成する必要がありまして、全て確定申告書作成に必要な基礎的な書類となります。帳簿や決算書についても税理士へ依頼することが可能です。納税に関する予測データを依頼することもあります。

また、確定申告と併せて月次の税務顧問や記帳サービス(実際に税理士側で記帳する場合と、顧客側で記帳したものを税理士側でレビューする記帳支援の2つがある)があります。税務顧問は確定申告に向けて、毎月顧客から税務に関連する相談を税理士にできるサービスになります。確定申告のみの依頼の場合は、決算以外のタイミングで発生した税務に関連する相談を税理士に適宜できなかったりとさまざまな制約が発生することが多いので、税務顧問とセットで確定申告を税理士に依頼するパターンもあります。

また記帳代行に関しては、日々の帳簿作成を行うもので、経営者がご自身で対応されるパターンと、税理士側が記帳代行という形で対応するパターンに分かれます。当然記帳代行に関する料金が発生するため、料金と労力の見合いで税理士へ記帳代行を依頼するかどうかを判断することになりますが、最近はクラウド会計も普及してきており、ITが得意な経営者はクレジットカードや銀行口座を連携して記帳はご自身で対応し、記帳支援という形で税理士にチェックをしてもらうパターンも増えてきているように思います。

会社設立・起業支援

会社設立や開業前から実際の会社設立・開業を税理士が支援するパターンもあります。会社設立・開業においては、資金調達のニーズや会社設立手続きそのもののニーズ、各種税務に関する届出のサポートなど、サポート範囲が多岐に及びます。税理士だけでは対応できない部分もあるため、司法書士や行政書士、社会保険労務士などさまざまな士業と連携しながらサービスを提供しています。

マイクロ法人の設立を検討されている方については、こちらの「マイクロ法人に強い税理士を検討するポイント」を参照ください。

月次決算

毎月の損益の状況を把握し、経営として問題ないかどうかを確認するために、月次決算書というものを使うことがあります。確定申告書と異なり必ず作成しなくてはならないものではありませんが、経営の状況をリアルタイムで把握するためには必要なものになります。この月次決算についても税理士に依頼することが可能です。月次試算表という言葉で呼んだりすることもあります。

経理アウトソーシング

帳簿作成や月次決算も経理業務ではありますが、経理全体の中の一部の業務になります。経理業務はそのほかに、請求している金額の入金処理や支払処理、その他給与計算など、お金に関するあらゆる業務があります。経営していると、この辺りの重要だけど本業ではない業務に時間を取られることが多いかと思いますが、このような業務を税理士へ委託することができます。

クラウド会計導入支援

税理士はクラウドソフトを使って顧客へサービスを提供することが多いため、顧客自身が自らクラウドソフトを入れたいというニーズにも応えることが可能です。特に経営者ご自身で数字はしっかり管理したいからクラウド会計ソフトを導入したいという場合、システム会社だと会計や税金の細かいルール設定まで対応できないケースがあるため、税理士にサポートを依頼するケースもあります。

管理会計の導入

月次決算とも関係してきますが、財務データを分析して経営に役立てたいなどのニーズがあるかと思います。このように経営の分析に役立つ数字を作成して管理することを管理会計と呼んだりしますが、この導入支援を税理士へ依頼するケースもあります。

相続申告や事業承継の検討

経営が安定してきて将来はご子息に相続というケースで、事業承継を考えることになるかと思います。相続や贈与・事業承継については税金の問題が大きく影響を与えるため、税理士の関与はかなり重要だと言えます。また事業承継の一つのやり方としてM&Aで他の経営者への売却等も可能性としてはあるかと思いますので、この辺りも税理士のサポート領域となります。

また事業承継までなかったとしても相続税というものは発生しますので、相続対策が重要になります。相続・贈与の仕方によって税金の発生金額が異なってくるのと、税制は非常に複雑なので、税理士を活用して節税を実現する経営者も増えてきているように思います。

その他:税務調査対応・セミナー・事業計画作成支援など

上記以外の業務として、税務調査の対応(税務調査の立ち合い)から、税金に関するセミナーの提供、補助金などで必要になってくる事業計画の作成支援など、さまざまなサービスを税理士は展開しております。制度対応として、認定支援機関となっている税理士もあります。

その他社会保険労務士や行政書士、司法書士などの資格を持っている税理士であれば、給与計算や労務に関する各種届出のサポート、もしくは許認可申請・登記申請サポートなど、税務にとどまらず、幅広いサービスを展開しております。経営に強い税理士であれば税務のみならず数字面を切り口にした経営コンサルティングを提供している場合もあるでしょう。

世田谷区の税理士の費用・相場

世田谷区にお住まいの方が税理士へ依頼する際に、2つの方法があります。1つ目は、税務顧問として税理士と契約して1年を通して税務アドバイスをもらいながら、決算期末には決算書の作成と確定申告書の作成・提出を依頼する方法です(ケースによっては記帳代行も税理士へ依頼します)。2つ目は、決算申告のみを決算期末に税理士へ依頼する方法です。この場合、決算期末前の期中については税務アドバイスを税理士からもらうことはできず、決算申告のタイミングで併せて税理士と相談しながら確定申告を進めていくことになります。

決算申告のみを税理士へ依頼する場合の費用として、概ね20万円〜となるケースが多いように思います(年商や業種などによって最低料金は当然異なってきます)。もちろん、取引数や取引の複雑性によっても報酬金額は変わってくるため、必ず全ての方が20万円〜ということはないことにご留意ください。

仮に顧問契約で年間の契約を結んでいたとしても、一般的な税理士との契約では月額の顧問料報酬と、決算申告は別途料金が課されることが多いです(顧問料報酬の数ヶ月分ということが多いかと思います)。この場合、決算申告のみを依頼するよりも顧問契約している決算申告の方が安いことが多いです。月額顧問報酬についても、業種や年商、取引数などによって大きく異なりますが、概ね2〜3万円以上で決算申告料金が15万円〜という場合が多いように思われます。

業界によってはは取引やオペレーションが他の業種等と比較して複雑になる傾向になることから、上記の水準よりももう少し高くなることが予想されます。おすすめとしては、やはり顧問税理士契約を締結することにより定期的に税制面でのアドバイスを受けられるようにしておくことです。

世田谷区で税理士を選ぶポイント

では世田谷区で税理士をどのように探せば良いのでしょうか?

1つ目は知り合いから紹介してもらうことです。信頼している方からの紹介であれば、安心感があるかと思います。一方で、相性が合わない場合などは紹介をしてもらった手前、なかなか断りづらいという点があると思います。

2つ目はインターネットで検索するです。ご自身が住んでいる地域で検索すると税理士のホームページがインターネット上に出てくるはずです。最近の税理士のホームページは料金体系や強み、サービスの範囲など記載内容が充実しておりますので、その中でご自身のニーズに合った税理士と面談して決められるという方法はあるかと思います。

3つ目は税理士紹介サイトです。こちらもインターネット経由ですが、直接税理士へ問い合わせるのではなく紹介サイトのコーディネーターにご自身のニーズを伝えて、複数名の税理士を紹介してもらう流れになります。一般的に依頼者側は費用がかかりませんので、安心して利用することが可能です。税理士紹介サイト以外にも会計ソフト会社で税理士を紹介しているケースもあります。

事業拡大のために法人化を検討したり、個人事業主として取引が増えてきた経営者が、税理士を選ぶ際のポイントとして、

①自社の業界に理解があるかどうか
②気軽に相談できる、質問への回答が早い
③コミュニケーションをとった際の相性が良い
④自社の会計ソフト(自社ですでに会計ソフトを選定している場合)に対応できるかどうか

などが挙げられます。

例えば①については、小売業・飲食業・製造業・建設業・IT業などでそもそも処理の仕方も変わってきますし、使う証憑も異なってきます。なので、ビジネスの流れを理解している税理士の方がコミュニケーションもスムーズになりますし、税理士側からの提案もやりやすくなると思います。その他医業や特殊な法人などになってくると、それだけを専門に対応している税理士もいます。業種だけではなくて、スタートアップ・ベンチャーに強い(IPOコンサルティングも含む)、会社設立や開業に強い、融資・資金調達や補助金に強い、相続や事業承継に強いなどサービスとしてさまざまな領域に強みを持った税理士もいます。

世田谷区で税理士を探す方が抱える悩み

世田谷区で税理士を探す方が抱える悩みとして、1つ目はそもそも税理士とは対面で会うべきか、会うのを前提とすべきか、という点です。これは税理士を探す方の安心感をどう持つかによると思いますが、まず対面で会うかオンラインかについては、税理士が提供するサービスの質に差はないということです。対面で会うメリットとしてはやはり心理的な安心感の部分と、対面で会えるということは税理士事務所がご自身の自宅もしくは会社から近いということなので、困ったときに対面で相談がしやすいという点にあります。このような安心感を得たい方は、対面で対応してくれる税理士を選んだ方が良いでしょう。

2つ目は税金の理解や取り扱い方について丁寧に説明してくれるかどうかです。税金に詳しくない方からすると、税理士の言っていることが理解できず不安、というのはあると思います。また専門用語を言われても理解ができず、質問もしにくいから契約を躊躇するようなケースもあるでしょう。この点、丁寧でしっかりとした税理士を選ばれることをおすすめしたいと思います。

3つ目はすでに税理士との契約はあるものの、節税の提案がない、税理士と税務署のコミュニケーションがスムーズに行っていない、財務諸表や決算の説明が不十分、保険などの営業が多い、融資や資金調達のサポートが弱い、などさまざまな悩みを抱えている方もいらっしゃると思います、1つの解決策として他の税理士の方にも相談して、相性が良ければ別の税理士の方へ切り替えるというのも選択肢には入ってくると思います。

世田谷区の税理士について

世田谷区にはどのような税理士がいるのでしょうか、インターネットの公開情報で検索した結果も踏まえて下記に記載をしていきます。

まずは細井税理士事務所様です(https://www.hosoi-tax.com/)。確定申告や税務顧問はもちろんのこと、会社設立や開業支援など、これから開業されようとしている個人事業主や法人経営者の方へのサポートも展開されています。世田谷区で長い期間展開されている税理士事務所様です。

次に、匠税理士事務所様です(https://www.takumi-tax.jp/)。税務顧問や確定申告のみならず、給与計算や各種許認可申請、創業融資サポートなど税務にとどまらない幅広いサービスを展開されています。世田谷区だけでなく目黒や品川でも積極的に展開されているようです。

最後に、落合会計事務所様です(https://www.ochiaikaikei.com/)。税務顧問や確定申告はもちろんのこと、節税の積極的な提案や税務調査対応などを強みとされているようです。世田谷区の用賀を拠点とされております。

以上のように、世田谷区で税理士を探されている方向けに、税理士が対応しているサービス、税理士の費用・相場感、顧客が抱える課題、税理士を選ぶポイント、について記載をして参りました。こちらの記事をご参考いただき、ぜひ相性の良い税理士選びをしていただければ幸いです。

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この記事の作成者

宮嶋 直  公認会計士/税理士
京都大学理学部卒業後、大手会計事務所であるあずさ監査法人(KPMGジャパン)に入所。その後、外資系経営コンサルティング会社であるアクセンチュア、大手デジタルマーケティング会社であるオプトの経営企画管掌執行役員兼CFOを経験し、現在に至る。